2016年2月22日月曜日

学生紹介:和田健士郎(修士一年)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

16人目は「Nothing for them」を制作した和田健士郎さんです。

Q 自己紹介をお願いします。

「Nothing for them」を制作しました和田健士郎です。
webはここ数年更新していないです。
http://kenshiromavo.tumblr.com/

Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
今まで自分はただ漠然と「暗い」作品を制作していて、中身のない作品になりがちでした。
そこに合理性をつけるために、今回は自分の苦手なもの、嫌いなもの、避けてきたこと、隠したいことをアニメーションに取り入れました。


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
美術作品としての球体関節人形を用いたパペットアニメーションです。ポリマークレイで原型を制作し、それを石膏で型取り、モデリングキャストという液体の粘土を型に流して注型しました。関節は鉄球と磁石で繋いでいます。
4ヶ月ぐらい人形制作に悪戦苦闘して、撮影は2週間で終わらせました。


Q 影響を受けた作品などはありますか?
今作ではヤン・シュヴァンクマイエルの「対話の可能性」をかなり参考にしています。
他の映像作品としては、ブラザーズ・クエイの「スティル・ナハト」やレオス・カラックスの「ポーラX」などです。人形はハンス・ベルメールや四谷シモンなどから影響を受けています。
あと直接作品には関係ないのですが、昨年4月にあった天才ハイスクール!!!!(美学校の現代美術セミナー)の解散展に行って、表現のぶっ飛び方にかなり衝撃を受けました。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?

古い純喫茶が好きなので時間がある時はコーヒーを飲みに行きました。
あとは、タバコです。


Q 本専攻で一年を過ごした感想は?
みんな普段はふわふわしてるのに制作に関してはバチバチに尖っているのでギャップが面白いです。
あと12月に「日中韓学生アニメーションフェスティバル」で金沢に行ったのが、高校の修学旅行ぶりの首都圏脱出だったのでめっちゃ楽しかったです(天気は悪かったけど)


Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
射撃とバイクの免許をいつか取りたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
タバコが切れた


ありがとうございました!
和田健士郎さんの作品「Nothing for them」は、プログラム「一年次作品 2016」にて上映いたします。「一年次作品 2016」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

以上、第八期生16名の紹介でした。気になる作品はありましたか?
明日からは、修了生13名とフランスからの交換留学生1名を紹介していきます。引き続き要チェックです!

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