11人目は「RADIO WAVE」を制作した宮嶋龍太郎さんです。
Q 自己紹介をお願いします。
1989年東京生まれで、1歳で家族と共にインドネシアのバリ島で20歳まで暮らし、現在も年に数回バリ島へ渡航しています。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業後に、本専攻に進学しました。アニメーションは12歳の時にWebサイトのためにGIFアニメーションを制作したのが最初です。
http://miyajimaryotaro.com/
Twitter: @MiyajimaRyotaro
Facebook: https://www.facebook.com/miyajimaryotaro
Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
7歳の頃に旅行したネパールでの登山経験がきっかけ。その時に山小屋で聞いていた日本語による短波ラジオ放送の世俗性と、眼に飛び込んでくる雪山の原始的な風景のコントラストがとてもシュールで、不思議な感覚を持ちました。その記憶をどうにかアニメーションで表現したくて制作しました。
Q 手法と制作プロセスを教えてください。
まず最初に中心となるようなイメージボードを描いて、それに基にストーリーボードを描きました。さらにビデオコンテという仮の映像を作り、作品のイメージを固めていきました。画材は墨を硯で磨って、アニメーションの作画用紙に筆で描きました。それらをスキャンして映像化し、音楽や効果音を付けて上映できるものにしました。
Q 影響を受けた作品などはありますか?
母が墨を使った版画家ですので、その影響は大きいです。あと主人公の顔は子供の頃に家族と描いてた落書きの影響があります。アニメーション作品で影響を受けたものは、すぐには思いつきません。そういえば、以前中国の学生から「When the Day Breaks(1999年・カナダ)」に似ていると言われました。確かにいくつか共通項があるなとは思います。
Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
制作の大詰めでは、大学に泊まり込みが多かったので、家に帰ることが最大の気分転換でした。
家に帰れない時は、大学から徒歩で銭湯に行って、気分を休めてました。
Q 本専攻で一年を過ごした感想は?
振り返れば多くの事が起きた1年でした。学部時代はアニメーションを作っている学友が少なかったのですが、この専攻では学生同士で制作相談や共同制作が出来るので楽しかったです。学生が連日制作を一生懸命して、切磋琢磨できたのが良かったです。
Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
特にはありません。ただ、絵を描きたいです。それが仕事になれば嬉しいですが。
Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
睡眠が不足しているので、それを叫びたいですね。
宮嶋龍太郎さんの作品「RADIO WAVE」は、プログラム「一年次作品 2016」にて上映いたします。「一年次作品 2016」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!
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