2016年2月25日木曜日

学生紹介:木下絵李(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

22人目は「アンケート」を制作した木下絵李さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
福岡県福岡市出身です。
小学4年生のときにテレビで『千と千尋の神隠し 公開直前スペシャル!』を見たことで声優に憧れ、中学校で放送部に入りました。高校でも放送部でした。大学でも最初は放送研究会に入ったのですが、生協から半ば強制的に買わされたPhotoshopで絵を描くことのほうが楽しくなり、自分でも驚くほどあっさりと放送を辞めてしまいました。
修了制作は、決別したはずの放送部への、未練たらたらな作品です!


web: http://erikinoshita.com/

Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
中学・高校時代の経験から「いじめは、いじめられる人にも原因がある」という考えが世間的には誤りだとみなされることに疑問を感じていました。ひとりで悩んでも答えが出なくて、でも誰かと話をしたいとずっと思っていて、そのきっかけを作るために自分の経験を作品にしようと思いました。


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
映像は、実写で撮影した背景の映像に人形のコマ撮りを合成して作っています。
背景の映像は桐朋女子中・高等学校で撮影させていただきました。(3カットだけ別の学校です)
制作プロセスの中で、ロケ地探しは特に骨が折れました。8校にアポをとり、最後にOKをいただけたのが桐朋女子です。桐朋女子の放送部は、私が中学で放送部に所属していたときから全国大会の常連で、当時からずっと憧れの学校でした。ですから今回、撮影をご快諾くださったときは心の底から嬉しかったです。歴史ある放送室に足を踏み入れたときは、もう色々感極まって涙が出そうでした…。


Q 影響を受けた作品などはありますか?
いじめというテーマに取り組むにあたって、まず自分の頭のなかを整理するときに、「いじめの構造」(森口朗・著)という本を何度も読みました。
あとは重松清さんの小説や、映画「桐島、部活やめるってよ」など、学校内での人間関係を描いた作品を色々見て、自分が作りたい作品のイメージを膨らませていきました。
映像や演出面で影響を受けたというか、参考にしたのはNHKのテレビニュースです。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
学校の近くのスーパーに行くこと、自分のブログに制作の進捗を書くこと、楽しい音楽を聞くこと、ボウリングです。あと去年から隙を見ては麻雀をやってるんですけど、未だにルールが覚えられません。


Q 在学中にやり残したことはありますか?
同期のみんなと、学校の外で、アニメーションとは全然関係ない遊び(ボウリングとか)をもっとたくさんやりたかったです。学校の外で遊んだ、ほぼ唯一の思い出は、駒﨑さんと小川くんと私の3人でディズニーランドとシーに行ったことです。
でも、毎日毎日、学校にこもってみんなと昼夜逆転を繰り返しながら過ごした時間もかけがえのないものでした。大学院進学で初めて福岡を出て一人暮らしをしている今の自分にとって、同期のみんなは家族以上に近い存在です。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
修了作品の制作中、音響監督さんにダムの魅力をたくさん教えてもらったので、今はダムに行って美味しいダムカレーを食べてみたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
修了制作に関わってくださった皆様、先生方、同期のみんな、先輩、後輩、家族や友達… 本当に本当にありがとうございました!とにかく楽しくて幸せな2年間でした!


ありがとうございました!
木下絵李さんの作品「アンケート」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

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