2016年2月26日金曜日

学生紹介:邵雪晴〈ショウ・セツセイ〉(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

24人目は「見跡」を制作した邵雪晴〈ショウ・セツセイ〉さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
初めまして、中国からの留学生邵雪晴(ショウ・セツセイ)と申します。
2013年北京電影学院アニメーション学部から卒業し、その後日本に来て、2014年に東京藝術大学大学院映像科アニメーション専攻へ入学しました。2016年3月に修了します。
普段は短編アニメーション、ミュジックビデオ、イラスト制作などで活動しています。
よろしくお願いします。


Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
昔から宇宙、量子物理など、特にブラックホールに関するものを見るのが趣味です。
そこまで物理の知識がない自分は何故ブラックホールに魅了されるのだろうと考えました。そして、自分が興味を持つ分野、自分が知りたいことの後ろに、一つ共通する気持ちを感じたような気がしました。
私は自分と世界の存在に関する未知に不安を抱いています。そして怖がりながらも本能的に「知りたい」「探ろう」としています。
それはたくさんの人が共通している気持ちではないかと思いました。
ので、私は「知りたい」気持ちをテーマにし、制作をはじめました。

Q 手法と制作プロセスを教えてください。
最初から星空をビジュアルに取り入れたいと考え、たくさんの画材を試したが、納得できるビジュアルに辿り着けませんでした。
そして、蓄光の砂を使って星空を表現してみよう!と考え、素材を購入しました。
結局、蓄光素材の魅力が強く、手にする時に遠い存在なはずの宇宙と星と遊んでいる様な不思議な気持ちになり、絵を描くことをやめて、全部蓄光素材で作品を制作してみることにしました。


主に使用した素材と手法は
蓄光砂:背景(大量使用)、キャラクター(一粒+型取りフィルターを置き換えてコマ撮り=光が動いているような印象)、人間の手に塗り撮影。


ブラックライト:蓄光材にあてる(光を貯めさせ、その後電源をオフにして撮影)、照明として使う(羽などに当てながら撮影。素材の色味が変化する)。
曲がれるミラー:背景(鏡を大きく多方向で曲げながら、鏡に映る景色を撮影。偶然性がある空間を作りたい)
水晶玉(アクリル制):重力レンズみたいなビジュアルを表現したかったが、違うものになった気がする。
羽:そのまま・・・。
になります。
他はたくさんの素材と手法を実験しましたが、使わなかったものが多かったです。

最初はストーリーボードを作りましたが、素材は強い力をもっているのでなかなか話を聞いてくれません。思い通りに作れなかったのです。逆に遊びで撮った画像の方が魅力的でした。
昔はほとんどコンセプト、ストーリーなどを決めてから細かい作業に入る手順で制作し、一度も考えながら制作する経験がなかったです。今回は素材に身を任せてみよう!と考え、ストーリーボードを全部廃棄し、「知りたい」コンセプトだけを頭の隅に置き、素材の美しさを発揮できそうなビジュアルを作り出すところから作品を構築してみました。

Q 影響を受けた作品などはありますか? 
全体的に私の好みを影響したのは中学の時に見た演劇「コペンハーゲン」です。
今回の制作ですと、作りながらよく思い出すのはウィリアムブレイク「無垢の予兆」最初の段落、カントの墓碑銘、あとガヤトリーマントラです。制作中はDeva Premalという歌手が歌ったガヤトリーマントラをひたすら聞いていました。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
料理、整体、買い物、カラオケ

Q 在学中にやり残したことはありますか?
ありません。胸を張って全力を尽くしたと言える二年間でした。
ちょっと悔しかったことを言うと、去年作った作品はリズムが早すぎたと言われ、卒業制作で気をつけよう!と思ったのに、完成後時間を置いてから見てみるとまた早かったです。次の作品でさらに気をつけよう・・・。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
先進技術を使ったインタラクティブなものを作りたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
素粒子になりたい・・・


ありがとうございました!
邵雪晴さんの作品「見跡」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

学生紹介:駒﨑友海(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

23人目は「Out of My Mind」を制作した駒﨑友海さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
こんにちは。駒﨑友海です。


Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
どこかへ遠くへ行きたいと思い、それではどこかへ行くアニメーションを作ろうと思いました。

Q 手法と制作プロセスを教えてください。
鉛筆によるドローイングと、TVP(とても便利なアニメーションソフト)で制作しました。
ほんの一部、コマ撮りもしています。

同期に教えてもらった汚れ防止手袋を着用して作画。便利。

動きの確認のために前後の作画をレインボーにしてみた。見辛い。

流れに関しては、どう見せたいかというのを考えて、イメージボードを描いたり全体の流れをざっくり図にしてみたりしました。それを音のパートナーである音楽環境創造科の櫻井美希さんと共有し、作画を進めつつ音の要素を決めて、時々音先行でも作画をしたりして、全体を詰めていきました。共同制作ということで、櫻井さんには音だけでなく要素やカットの流れについてもアイデアを出してもらいました。楽しかったです。

初期ラフスケッチ

Q 影響を受けた作品などはありますか?
大岩オスカール氏の描く風景が好きなのですが、もしかして影響あるのかなあと今になって思いました。深井国氏と藤田嗣治氏はこの作品には限らず、影響は受けている気もします。

Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
家に帰って寝ること。
録画した「孤独のグルメ」を見ながら深夜に夕飯をとること。
藝大生以外の人と、制作とは全く関係のない話をすること。
東京ディズニーランドのパレード動画を見ること。
(最近はディズニーランドにいる鴨を撮影した動画が好きです)

Q 在学中にやり残したことはありますか?
学校の機材を使って個人制作をすること。手法の実験。学校近辺で遊ぶ事。学割の活用。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
おいしい煮物作れるようになりたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
「ディズニーランドに行きたい」



ありがとうございました!
駒﨑友海さんの作品「Out of My Mind」は、「第七期生修了作品 Bプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Bプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

2016年2月25日木曜日

学生紹介:木下絵李(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

22人目は「アンケート」を制作した木下絵李さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
福岡県福岡市出身です。
小学4年生のときにテレビで『千と千尋の神隠し 公開直前スペシャル!』を見たことで声優に憧れ、中学校で放送部に入りました。高校でも放送部でした。大学でも最初は放送研究会に入ったのですが、生協から半ば強制的に買わされたPhotoshopで絵を描くことのほうが楽しくなり、自分でも驚くほどあっさりと放送を辞めてしまいました。
修了制作は、決別したはずの放送部への、未練たらたらな作品です!


web: http://erikinoshita.com/

Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
中学・高校時代の経験から「いじめは、いじめられる人にも原因がある」という考えが世間的には誤りだとみなされることに疑問を感じていました。ひとりで悩んでも答えが出なくて、でも誰かと話をしたいとずっと思っていて、そのきっかけを作るために自分の経験を作品にしようと思いました。


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
映像は、実写で撮影した背景の映像に人形のコマ撮りを合成して作っています。
背景の映像は桐朋女子中・高等学校で撮影させていただきました。(3カットだけ別の学校です)
制作プロセスの中で、ロケ地探しは特に骨が折れました。8校にアポをとり、最後にOKをいただけたのが桐朋女子です。桐朋女子の放送部は、私が中学で放送部に所属していたときから全国大会の常連で、当時からずっと憧れの学校でした。ですから今回、撮影をご快諾くださったときは心の底から嬉しかったです。歴史ある放送室に足を踏み入れたときは、もう色々感極まって涙が出そうでした…。


Q 影響を受けた作品などはありますか?
いじめというテーマに取り組むにあたって、まず自分の頭のなかを整理するときに、「いじめの構造」(森口朗・著)という本を何度も読みました。
あとは重松清さんの小説や、映画「桐島、部活やめるってよ」など、学校内での人間関係を描いた作品を色々見て、自分が作りたい作品のイメージを膨らませていきました。
映像や演出面で影響を受けたというか、参考にしたのはNHKのテレビニュースです。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
学校の近くのスーパーに行くこと、自分のブログに制作の進捗を書くこと、楽しい音楽を聞くこと、ボウリングです。あと去年から隙を見ては麻雀をやってるんですけど、未だにルールが覚えられません。


Q 在学中にやり残したことはありますか?
同期のみんなと、学校の外で、アニメーションとは全然関係ない遊び(ボウリングとか)をもっとたくさんやりたかったです。学校の外で遊んだ、ほぼ唯一の思い出は、駒﨑さんと小川くんと私の3人でディズニーランドとシーに行ったことです。
でも、毎日毎日、学校にこもってみんなと昼夜逆転を繰り返しながら過ごした時間もかけがえのないものでした。大学院進学で初めて福岡を出て一人暮らしをしている今の自分にとって、同期のみんなは家族以上に近い存在です。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
修了作品の制作中、音響監督さんにダムの魅力をたくさん教えてもらったので、今はダムに行って美味しいダムカレーを食べてみたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
修了制作に関わってくださった皆様、先生方、同期のみんな、先輩、後輩、家族や友達… 本当に本当にありがとうございました!とにかく楽しくて幸せな2年間でした!


ありがとうございました!
木下絵李さんの作品「アンケート」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

学生紹介:K・チャヤーニット(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

21人目は「Dear Little Tim」を制作したK・チャヤーニットさんです。


Q 自己紹介をお願いします。
「Dear Little Tim」を制作した、チャヤーニットです。

Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
最初は漫画を書きたかったんです。そこで漫画の形式をアニメーションで表現するアイディアが出てきました。

 

Q 手法と制作プロセスを教えてください。
まず最初はキャラクター設定から考えました。キャラクターの性格や背景などをすこしずつ決めていきながらスケッチしました。そして、キャラクターからストーリーを考えました。そこからいくつかのエピソードを漫画に描いてみて、最後にその漫画の一つひとつを動画にしました。


手法はデジタルペンティングです。Adobe Photoshopで動かします。


Q 影響を受けた作品などはありますか?
キャラクターはトーベー・ヤンソン氏が書いた作品、『ムーミン』からは影響を受けました。そして、ストーリーのアイディアが詰まっている時によく読むのがチャールズ・M・シュルツ氏が描いた『ピーナッツ』のコミックと、A・A・ミルン氏の有名な本の『クマのプーさん』でした。

Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
好きな作家さんの本を読んだり、カフェへ行ったり、した。


Q 在学中にやり残したことはありますか?
学校の近くの海の風景をスケッチしたいです。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
漫画を描いてみたいです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
「はぁ」です。


ありがとうございました!
K・チャヤーニットさんの作品「Dear Little Tim」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

2016年2月24日水曜日

学生紹介:片山拓人(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

20人目は「愚図の底」を制作した片山拓人さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
片山拓人です。
『愚図の底』という作品を制作しました。


[twitter] @kata_taku

Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
僕の出身地である福島県で起きた原発事故がきっかけです。
3.11以降、僕は原発事故から目を背け、思考を停止したまま、漠然と不安を抱えていました。3.11から止まってしまった思考を働かせるための足がかりとして、原発事故に対する不安と改めて向き合うことを修了制作のテーマに選びました。


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
手法は、デジタルの作画とアナログの描画を混合させた平面アニメーションです。
作画は全て「TVPaint」というソフトを使ってPC上で行っています。そこから作画した画像データを全て紙に印刷し、一部を鉛筆で彩色して、質感をつけた透明なアクリル板を通して歪ませた状態の原画を1フレームずつカメラで再撮影していきました。最終的な画面の質感と色味の変化はAfter Effectsで調整しています。
デジタル作画によって、アニメートした動きの確認作業を効率化し、できるだけイメージに近い動きを模索する一方、最終的な画面の仕上がりには、紙の質感やノイズ、手作業の撮影によって起こるブレの動きがほしかったので、デジタルとアナログを行き来する一見効率の悪い方法をとっています。

プロセスは、自身の中にあった原発に対する不安をできるだけ正直に、詳細に、言葉にして書き出していく作業から始めました。その言葉から連想して浮かび上がった断片的なシーンをイメージボードとして描きます。描いたイメージボードから作品の構成を考え、アニマティクス(ビデオコンテ)を制作しました。
このアニマティクスは、作画作業と並行しながら、作品を提出する一ヶ月程前まで常に内容を更新し続けました。最終的に25本のアニマティクスを制作することになり、制作過程の中で、この作業が一番苦労しました…。

 

Q 影響を受けた作品などはありますか?
今まで多くの作品に影響されっぱなしなのですが…今回の作品に限って言えば、近藤聡乃さんの『ニューヨークで考え中』というコミックエッセイの中に収録されている第五十二話『ぼんやりした不安』という話が、この作品を制作する上で一つの指針になってくれたと感じています。
また、制作を終えて改めて振り返ると、9.11を題材にして11人の監督がそれぞれ制作した短編作品からなるオムニバス映画『11'09"01 September 11』の中のショーン・ペン監督の作品に、無意識のうちに影響を受けていたと思います。

Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
制作の合間というよりも、制作中の気分転換になってしまいますが、昼間は『水曜どうでしょう』の音声を、深夜の時間帯はラジオ番組を聴きながら、ひたすら制作していました。
なんてことない笑える会話が、作品と向き合う中で疲弊していく精神状態を大きく支えてくれました…。(特に『水曜どうでしょう』の副音声ver.が個人的にオススメです!)
あと、お風呂に入ることは、心身ともにリフレッシュできたので、とても重要でした。

Q 在学中にやり残したことはありますか?
これは今後の課題でもあるのですが、自他ともに楽しめる作品制作がしてみたかったです。
あとは学校の前の海でカヌーを漕ぐこと。


Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
水槽で水草を飼って、自然界の生態系を再現する「ネイチャーアクアリウム(?)」というものを作ってみたいです。そして一日中眺めていたい…。


Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
ごめんなさい!ありがとう!



ありがとうございました!
片山拓人さんの作品「愚図の底」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

学生紹介:小川育(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

19人目は「I think you’re a little confused」を制作した小川育さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
小川育と申します。


Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
今回作ったものにはもとになった原作があるのですが、この素晴らしい物語を多くの方にお伝えしたいという思いから制作に至りました。

Q 手法と制作プロセスを教えてください。
手法はパペットのストップモーションです。物作りと撮影を交互に行う相互循環方式で制作しました。

「自転車操業スタイルとも言う」

Q 影響を受けた作品などはありますか?
STAR WARSです。

「ある日スタジオの外に海上自衛隊の船が停泊していた」

Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
体を暖めるためのジョギングとうどんを食べることです。

「冬場の撮影スタジオが寒すぎてコーヒーとみそ汁を交互に飲んでいた」

Q 在学中にやり残したことはありますか?
カップヌードル博物館でオリジナルカップヌードルを作ってビーチボールみたいな容器に入れたのを首から下げてみなとみらいをブラつくことです。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
オリジナルカップヌードルを作ることです。

「ほんとうにそんなことがしたいのかな?」

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
カップスターも好きです!

「実際に一番よく食べていたのはどん兵衛」


ありがとうございました!
小川育さんの作品「I think you’re a little confused」は、「第七期生修了作品 Bプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Bプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

2016年2月23日火曜日

学生紹介:大寳ひとみ(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

18人目は「おもかげたゆた」を制作した大寳ひとみさんです。

Q 自己紹介をお願いします。
修士2年の大寳ひとみです。
今回「おもかげたゆた」という作品を制作させて頂きました。


Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
とても個人的な悩みになってしまうのですが、
もう会うことが叶わない人について知りたい・理解したいという思いがきっかけでこの作品を制作しようと思いました。
(きっかけについてはメイキング映像内で詳しくお話しさせていただいております)


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
まず、私自身がその人について何も知らなかったので、リサーチを行い、情報を集めることからスタートしました。生まれ故郷の佐賀に何度か帰省し、残された年賀状や電話帳を元にインタビューに答えて下さる方を探したり、縁の場所を巡ったりしました。前半のリサーチを行っている間はほとんど探偵みたいな感じでした。調べていくうちに、思いもよらなかった事実に直面し、その事が作品自体にも大きな影響を与えました。
手法はコマ撮り・実写・ドローイング・プロジェクションなどを合わせたミクストメディアです。自分自身でも当時の記憶がすごく曖昧で、作っていく中で「現実にあったこと」だということを確認していくような感覚で制作していたため、今回は現実に近い絵の部分が多くなっているように思います。作品はインタビュー時に録音させて頂いた音声のパートと、私の手紙のパートで進行するのですが、写真で表現できるものと絵で表現できるものが違うため、その都度音声や手紙の内容に適した表現を模索していきました。

Q 影響を受けた作品などはありますか?
映像作品ではないのですが、写真を撮ったり絵作りをするときに川内倫子さんの「うたたね」という写真集をよく見ていました。倫子さんの写真から感じられる「日常の中で垣間見える一瞬のきらめき」のようなものが作中でも表現できたらと思いながら制作していました。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
昨年はリサーチと撮影で7回佐賀に帰ったのですが、やはり田舎は1日の流れとか空気を肌で感じられるのが良かったです。あと父の事務所に猫が15匹(!)もいて、東京では不足しがちな動物要素を補えました…。


撮影中の気分転換は音楽で、ある程度の音量なら暗室の外には漏れないので、撮影中は垂れ流しで聞いていました。普段はいろんなジャンルの曲をまんべんなく聞くように心がけているのですが、制作中はかなり神経が敏感になっていたので、作品の波長と合う音楽しか聞けなくなっていました。あと暗室での撮影が続くと、丸一日一人ぼっちなので、人が作業している音が欲しい時はゲーム実況をラジオ代わりに聞いていました。ものすごく感傷的になっていたせいか、Motherのエンディングに涙したりもしていました。


Q 在学中にやり残したことはありすか?
アニメーションを一作品完成させるたびに、次のやりたいことが出てくるので、
そういう意味ではやり残したことはたくさんあるのですが、もう否応なしに卒業ですので
これからは自分の力でやってみたいことを実現していきたい…です!

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
自分が全然行ったことのない場所へ行ってみたい
その土地の空気を吸って、たくさん写真を撮りたい
けどもまずは「まっとうな生活」を続けることが当面の目標です。


Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
大掃除したりとか手料理作ったりとか…とりあえず当たり前の生活を送りたい…!


ありがとうございました!
大寳ひとみさんの作品「おもかげたゆた」は、「第七期生修了作品 Bプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Bプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!